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ありもの(有り物)

読み方
ありもの

ありもの(有り物)とは

ありもの(有り物)とは、イベント運営業界において既に存在している物品や設備を指す言葉です

この用語は、特に新しく制作・購入することなく、既にストックされているものや、他のイベントで使用したものを再利用する際に用いられます。たとえば、バナー、ステージ設備、音響機器、照明機材などが該当します。

イベント運営には多種多様なアイテムが必要ですが、全てを新規に用意するのはコストや時間の面で効率が悪い場合があります。そこで「ありもの」を活用することで、コストを削減し、効率的にイベントを進行することが可能です。

特に近年では、環境意識の高まりからリサイクルや再利用が推奨されており、その一環として「ありもの」を有効活用するケースが増えています。

例:コンサートやライブイベント

例えば、大規模なコンサートやライブイベントでは、ステージ装飾や音響機器は高価なものが多いです。これらを毎回新調するとなると、膨大なコストがかかります。

そのため、前回のイベントで使用したステージ装飾や機材を「ありもの」として再利用することで、コスト削減と時間短縮を実現するのです。

例:商業展示会

商業展示会においても「ありもの」は頻繁に利用されます。展示ブースの壁面や照明機器、家具などは、一度購入すれば何度も使用可能です。これにより新たなコスト負担を減らし、展示会の運営がスムーズに進むようになります。

会話内における用語の使い方

ありもの(有り物)は現場の会話の中でも頻繁に使用されます。具体的な例を挙げながら、その使い方を見てみましょう。

スタッフ間の会話例

以下の会話例は、イベント運営チーム内での会話を示しています。

A: 「次のイベントのステージ装飾どうする?」
B: 「前回のイベントのありものを使おう。そのバナー、まだ使えるから倉庫から出して持ってくるね。」
A: 「了解。それと音響機材もありもので大丈夫だよね?」
B: 「うん、大丈夫。もうチェック済みだから、そのまま使おう。」

このように「ありもの」が頻繁に使用されることがわかります。既存の物品を再利用することによって、準備の効率が上がり、コスト削減にもつながるのです。

クライアントとの会話例

以下は、クライアントとの会話例です。

クライアント: 「予算が限られているので、なるべくコストを抑えたいのですが…。」
イベントプランナー: 「それなら、ありものを活用するのが良いかと思います。前回のイベントで使用したステージ装飾や音響機材を再利用することで、かなりのコスト節約が可能です。」
クライアント: 「それは助かります!ぜひお願いします。」

このように、「ありもの」の活用はクライアントにも理解しやすく、双方にとってメリットが大きいです。

ありもののメリットとデメリット

「ありもの」を活用することには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • コスト削減:新しく購入する必要がないため、経費を抑えられます。
  • 調達時間の短縮:既に存在する物品を使用するため、調達にかかる時間が短縮されます。
  • 環境への配慮:再利用することで廃棄物を削減し、環境負担を軽減できます。

デメリット

  • 品質のリスク:使用状況によっては、既存の物品が劣化している場合があります。
  • デザインの制約:既存の物品を使用するため、デザインや配置に制約が出る場合があります。
  • 在庫管理のコスト:ありものを保管するためのスペースや管理コストが発生することがあります。

これらのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、「ありもの」を有効活用していくことが重要です。

最新動向と今後の展望

ここでは、イベント運営業界での「ありもの」を取り巻く最新動向と今後の展望について解説します。

リユースとサステナビリティへのシフト

近年、イベント業界全体でリユースとサステナビリティが強調されるようになっています。

この動きは特に若年層や環境意識の高い企業間で顕著で、例えば、大規模なフェスティバルや展示会では、再利用可能な素材やアイテムが積極的に導入されています。これにより、環境負荷の軽減と、コスト削減が両立されています。

テクノロジーの進化とありものの適応

また、テクノロジーの進化ともに、ありものの管理や活用方法も進化しています。

例えば、物品の在庫管理にはIoT(モノのインターネット)技術が導入され、物品の場所や状態をリアルタイムで把握できるシステムが普及しています。これにより、さらなる効率化が期待されています。

最終的には、ありものの活用が一過性のトレンドではなく、継続的な業界標準となることが予想されます。これは、環境保護とコスト効率化という2つの大きな課題を同時に解決できるからです。

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