◆はじめに
世界で唯一、ディ●ニーによる直接運営されていないディ●ニーランド・シーが日本なのは有名な話。
当時の各国ディ●ニーランドの主な収益は入場料とポップコーンなどの軽食を中心とした飲食代。しかし、日本人には観光地で軽食を嗜む文化に馴染みがなく──というかお弁当を持ち込む文化が強い──、運営と収益のバランスを考えたディ●ニーは、ライセンスを地元企業に貸与しての開園を行った。
これが仇となった。確かに、日本人はポップコーンやらホットドッグやらドリンクやらを買って飲み食いする文化はなかった。その代わり、日本人はやたらとお土産を買い込んだ。
「あのディズニーランドに行った」のだと、同僚・学友、ご近所に証明するために。
日本以外にもお土産の文化は存在するが、それでも日本は格別。予想以上の収益を上げ
ディ●ニーは悔しさに唇を噛みしめ、これ以降、ディ●ニーはディズニーランド・シー
の運営を決して手放さなくなった、とさ。
ここまで前振りしておいて、今回はお土産でもディ●ニーの話でもなく物販の話。
ライブやフェスはもちろんスポーツなど。最近は事前物販を行うことも当たり前になりつつも、まだまだ現地物販は主流。だって、そうだよ。周りの人が持ってたら欲しくなっちゃうもん。ここで買わなかったら、いつ買えるかもわからないし。現地での興奮が冷めたら買ったことを後悔しないかどうかは別の話。
そんな、勢いでつい財布の紐が緩んでしまうイベント物販。
もちろん、弊社にも実績がございます。
今回はとあるスポーツチームのホーム戦物販の事例を基に、弊社対応可能業務について、本番に向けた準備に要点を絞ってご紹介したいと思います。
◆準備~前日準備~
今回ご紹介する物販スペースは店内物色型です。
そもそも、店内物色型とはなんぞや、というところですが……。私が今思いついた名称なので、認知されていないのは当然のこと……。
ひとまずは通常のお店のスタイルをご想像ください。スーパーのように店内へ入り、商品を手に取り、欲しい商品のみレジへ持っていっては会計する。
これを店内物色型と呼称します。
この店内物色型と対をなすのがピックアップ型。お客様がレジにてオーダーシートか口頭にて、欲しい商品を伝え、スタッフが棚やバックヤードから品物をピックアップする形態。どちらにも一長一短があり、書き始めると長くなりそうなので割愛致します。
今回の事例は店内物色型なので、そちらの準備に紙幅を割きます。
店内物色型に必要な準備は主に5つ。
①棚やワゴン、その他商品を陳列・展示するための什器の準備・組み立て
②商品の陳列
③レジの設置
④バックヤードの整備
⑤その他、細々とした作業
上記が主だった内容になるかと思います。
※あくまで私たちは当日運営をメインにしていますので、上記以外の事務的業務はカットしています。
これらは、どこでも行われている作業です。特段、珍しい光景ではありません。
全ての業務請負業者とは言い切れませんが、それでもイベント運営の請負を対応業務としてHPに掲載している企業はきっと対応可能な領域だと思われます。
■設営はクライアントとの共同作業。──貴社が頭で、弊社が腕──
普段、私たちがイベント物販で組み立てるのはこんな什器。組み立てもさることながら、移動や棚の高さ変更も容易なので、いたるところで重宝されている印象です。
(出展元:什器.com URL:httpszyuuki.comsystems-furniture4168.html)
このような什器を10から20。多いときでそれ以上の数を組み立てます。
その後は、什器を所定の場所に配置したら、いよいよ商品の陳列です。
話しは少し変わりまして、スーパーのお弁当コーナーを見てみると、“ついで買い”を促すためにすぐ近くにカップのお味噌汁や小さいカップラーメンが置かれています。また、我が家の近所にあるスーパーでは、お総菜コーナーの近くにアルコールコーナーが設けられていますが、まんまと策に嵌る毎日を送っています。
陳列は特にクライアントとの役割分担がハッキリしている作業です。
誤解を恐れず表現すればクライアントが頭で、私たちが腕。脳から送られた指令を忠実かつ丁寧に実行していきます。
イベント──ないしイベント内で物販ブースを開催する目的は数多くあれど、やはり“売ること”が第一に位置しているのではないでしょうか。
ともすれば、“売るため”には“”売れる“陳列があるはず。そして、そんな陳列を思いつけるのは商品を一番に理解しているクライアント。たしかに、私たちは弊社のアピールポイントとして「物販運営の実績」を挙げています。
ですが、あくまで“私たちは”運営代行”。開催場所の選定や打合せ、版権元との折衝、ましてや商品の配置は専門外。餅は餅屋。ここは得意に任せるが吉。稀に「届いた商品を御社がいい具合に……」というオーダーを(ありがたいことに)いただきますが、少なくとも私はお考え直しを仰ぎます。
私は素人です。自分の感覚を信じてしまいます。例えば私がケーキ屋さんのショーウィンドウを自由に作ってもいいかと生クリームたっぷりのケーキ横にから揚げを置いてしまうかもしれません。
そんな私の好みより、商品に対する知識もお客様への理解も有している人たちの考えを実行した方が結果的にお客様の満足度も高まるはず……。
そんなわけで、弊社へ店舗準備からご依頼いただく際はぜひレイアウトをご用意ください。貴社の狙いに限りなく再現して、陳列を遂行してみせます。
■マニュアル通りのレジ設置。──間違えると大変になるところ──
什器の組み立てと設置。それと商品の陳列が誰にでもできるが、スタッフさんへいきなり丸投げできない作業だとすれば、レジの設置はその反対側に位置する作業です。
イベント物販ではスマレジ(https://smaregi.jp/)やスクエア(https://x.gd/Hf94tE)といったタブレット1台とWi-Fi1回線から始められるPOSシステムが多く導入されています。コンビニバイト4年経験者の筆者ですが、機能面でこれらタブレット型のPOSシステムがコンビニのレジに劣っていると感じたことは1度もないです。むしろ、後者に比べて操作感が普段使用しているスマートフォンに近いため初めての人でも扱いやすい点が、勤務するスタッフが固定されにくいイベント系現場で喜ばれているのでしょう。
設置とセッティングも簡単です。先述したようにタブレットとWi-Fi。あとは電源さえあれば、誰でもどこでも設置できます。
たいがい、こういったサービスには提供会社が作成した説明書がありますので、それに従えば良いのです。
なので、ある意味でいきなりのスタッフへの丸投げは可能。ただし、間違いが起こっては大きな混乱。最悪、売り上げのデータが取得・反映されないトラブルも考えられます。
①②であげたような棚位置や陳列の配置間違いはいくらでも修正できますが、お金に関することはなかなかそういうわけにもいきません。会計から時間が経てば経つほど、問題解決も難しくなります。(一部POSシステムによっては、キャッシュレス決済の返金が容易であったりはしますが)店側の過小請求の場合はお客様に戻ってきていただいて、再度会計のやり直しなんてことはなかなかできません。
セッティングに不備があれば、最悪その日分の売上データの消失。キャッシュレス決済で正常に受け取りできていなければ、それだけ損失になってしまいます。
このようなトラブルを防ぐためにも、誰でもできる作業を責任ある人間が行わなくていけない。そんなわけでレジの設置とセッティングをお任せいただく場合はAJ社員かディレクターが責任もって行います。
説明書やマニュアル。あとはWi-Fiの回線名とパスワードさえいただければ、こちらでキャッシャーやレシートプリンタへの接続設定も行います。
■バックヤードの整理具合が勝負の決め手
①と②の章にて、商品の陳列はクライアント様と相談ないし指示をいただきながら行いたい趣旨を記載致しました。買ってもらうための配置は私達が得意とするところではありませんので。
買ってもらうための工夫は得意でなくとも、正常・効率良い運営のための工夫は得意です。
今回の場合、お客様が安全かつスムーズに商品を手に取り、購入を決心し、レジにてスムーズに買い物ができる状態を指します。他にも考えるべき箇所はあるのでしょうが、キリがないのでいったん区切ります。
バックヤードとは商品在庫やその他備品を溜めておく場所です。
こんなことを書くぐらいですから、当然、ただ入れ込んでおけば良いという訳ではありません。
種別ごとに分けておくことはもちろんのこと。売行きが見込める商品は手前の取りやすい場所に配置するなどの先を見据えた配慮が必要になってきます。
普通に考えれば当たり前のことかもしれませんが、準備日も時間との勝負になるイベント事。つい、おざなりになってしまいそうなバックヤードもしっかりと整理します。
■神は細部に宿る
イベント物販やポップアップショップは通常の常設店を構える店舗と違い、繁盛している状態が1日長い時では開店から数日間は続きます。なので、会計レジないし入店までの待機列は必ず発生しますし、また備えておかなければいけません。
店舗の設営がある程度終れば、これらの待機列を作成するなど、お客様が快適にお買い物できるようなその他、清掃を含めた作業を行います。
オープン間近まで、弊社は細部にこだわり続けます。
■まとめ
以上が物販現場で行っている準備です。本来なら一項目あたりもう少し書くべきことがあるはずです。現場に出ている社員からは「アレがないコレがない」とお言葉をいただくことでしょう。しかし、長くなりそうなので、いったんは代表的な部分のみ挙げさせていただきました。
それだけに、弊社だけ特別なことなんて一切紹介していません。ただ、今回紹介した業務内容については自信をもってお受け致しますので、イベント物販やポップアップショップの運営でお困りのご担当者様はぜひ1度弊社にご相談くださいませ。
電話番号;
東京 03-5728-5018
大阪 06-6120-1930