■はじめに
ここ3カ月ほど、都内の主要駅付近でアシスト・ジャパンは20~40代の方へ某シェアリングサービスのプロモーションのため、チラシのサンプリング業務を行いました。
天気にも恵まれたことや、お借りしている販促物が通行人の方の目を大変よく引きますので、各地に配置された責任者は配布終了時間までに配り切らないよう、むしろ苦労していたほどの盛況ぶりでした。
■アシストが当日行ったこと
アシスト・ジャパンが当日行うのは主に3つ。
①スタッフの手配
②サンプリング業務
③全体管理
順を追ってご説明致しましょう。
■スタッフの手配
街中でのティッシュ配りをご想像ください。どう考えても元気の良いスタッフからの方が受け取りたくなります。
今回のメイン業務はサンプリング。私たちも可能な限り、サンプリング向きな性格のスタッフを集めさせていただきます。
また、“当日行うこと”と書いてしまうと早速語弊が生まれてしまいそうですが、もちろん、土壇場でスタッフさんを集めるようなことはしておりません。
ご依頼をいただいてから案件日(原則案件日2日前)までに必要人員を揃えます。詳細についてはまた改めて、別記事を作成しようかと考えています。
■サンプリング業務
一口にサンプリングと言っても、その裏には数々の仕事があります。……こう書けば聞こえはいいのですが事実、アシスト・ジャパンスタッフが担当する(できる)領域はごくわずか。
笑顔で・声かけて・配る。時々、質問に答える。
だいたいこの通りです。
今回、ご勤務してくださったスタッフ様たちにも上記4項目のお仕事を精一杯やり遂げていただきました。
「え、配布数の管理や業務報告は? 自社の人間が現場に構っていられないからお願いしようと思っていたのに……。これじゃあ、他の人材派遣頼んでもいいんじゃない?」
これから、外部に自社の製品ないし、自社で作成されたクライアント様販促物のサンプリングを外部委託したいと考えている方の中にはこのような疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
まったくもって至極当然の疑問。私もそう思います。
これでは普通の人材派遣会社様へご依頼するのと、そう変わりません。語弊を恐れずに書けば、人材派遣は薄利多売の側面を持つ業界です。弊社よりも安く手配してくださる会社様は多く存在します。
ならば、どうしてアシスト・ジャパンに頼むのか。
なにが、アシストに頼むメリットなのか。
それは、次の全体管理にて説明いたします。
■全体管理について
アシスト・ジャパンがサンプリング業務を請負う場合、もちろんスタッフさんがしっかりと配布業務を行っているかもチェックしますが、それだけにとどまりません。
直近の弊社が行ったサンプリング案件での管理業務は以下の通りです。
・スタッフの管理(休憩回し含む)
・配布枚数の管理
・トラブル対応
・結果管理(終了報告)
4つも書けば、箔が付くってものでしょう。こちらも順を追って解説していこうと思います。
■スタッフの管理(休憩回し)
正直なところ、サンプリングはスタッフさんのモチベーションを維持するのが難しい業種です。
スタッフ──あるいは人間──は人からの感謝でモチベーションがあがるものです。知らんけど。体感の話です。実体験も込みですが、やはりお客様から感謝の言葉を頂いたスタッフを見ると、その後の業務にやる気が出ている。言い方を変えれば、業務終了までダレた雰囲気が出にくいのではないかと考えております。
果たして、サンプリング業務はどうなのか。
誤解を恐れずに書けば、サンプリングという仕事は人から感謝されにくい仕事です。
コンビニに来るお客さんは何か目的があって来店します。例えば、おにぎりを買いに来たとしましょう。そこで、おにぎりを買って、つつがなく店員さんに会計してもらって、レジ袋に入った商品を受け取れば、大体のお客さんは「ありがとう」と言います。
普段からお礼を伝えている人はこれを当たり前と思うでしょう。
どうしてか。
どうして、店員さんにお礼を伝えるのか。訊かれたら「やってくれたから」と答える人がほとんどのはず。
お客さんからしてみれば、店員さんは自身の目的達成のために手伝ってくれた(る)人。自動レジが普及した昨今でも、世間一般の認識は崩れていないはずです。
このようにお客さんとスタッフ(店員)の間に、Win-Winの矢印があると、相互に感謝する関係が出来上がり、スタッフのモチベーションにも繋がりやすいです。
しかし、サンプリングはそうもいきません。
商品やサービス自体のターゲットと、そのターゲット層が多く往来するスポットに場所を定めていたとしても、やはり道行くほとんどの人たちはゲリラ的に配っている配布物を求めてはいません。
どんなに良い商品やサービスを紹介していたとしても。
求めてはいないものをいきなり手渡されて、お礼を言う人は少ないでしょう。私も、意識していなければ駅前で配っているティッシュを受け取っても、お礼を伝えることができません
私という主語を過剰に拡大するべきではないと自制したうえで、やはりサンプリングスタッフにお礼を伝えられる人は少ないです。
ともすれば、サンプリング業務に入るスタッフのモチベーションは下がる一方です。
朝9時から元気に勤務を開始したとして、17時の業務終了間近には蚊の鳴くような声かけをしていることでしょう。
当然、これではダメです。どれだけモチベーションが低かろうと最初から最後まで元気よく勤務していただかなくては。
そこで、スタッフ管理の出番です。
アシスト・ジャパンはモチベーション管理もスタッフ管理領域のうちと考え、スタッフが最後まで気持ちよく働けるよう努めています。
休憩のタイミングや時間もある程度はコントロール致します。
6時間1分以上勤務なら45分。8時間1分以上勤務なら1時間
月並みな表現ですが、スタッフの雰囲気が良ければ受け取ってくれる確率も高くなりますし。
■配布枚数の管理
配布枚数の管理のお話。
こちらもパターンとしては2つに分かれます。
①1時間に1回程度、何枚配られたかを纏める
②最終的な配布枚数のみ管理する
①と②の違いはまさに書いてある通り。
ただ、傾向として①は配布時間が長い場合。②は配布時間が短い場合が多いように感じています。
当然、配布状況をより正確かつ詳細に取得するには①が向いています。しかし、スタッフ管理の話ではありませんが、やはり長いとダレますし、そもそも長時間の道路使用許可が警察署から承認されない可能性があります。
②のメリットはただ配ることに集中できること。やはり、1時間に1回程度とはいえ、その間に手を止めることになってしまいます。その間にも多くの人が往来することを考えれば、小さくはない機会損失です。
また、私たちにはあまり旨味はありませんが勤務時間が短い方がスタッフの人件費がお安く済みますので。
もし、これからサンプリングをお考えの方がこの記事を読まれていましたら、私は①から②への移行をお勧めします。
サンプリング初回は①の方法にてヒット率の高い時間帯を把握し、やがて充分なデータを取得した後は②にて短期集中で一気に配ってしまう。
これならば、最大効率で効果の高い結果を残せるのではないでしょうか。
■トラブル対応
怪我無く、揉め事もなく1日を終えられたら1番ですが、そうもいかないのが実情。
私の知る限り発生したトラブルは下記の2つ。
①酔っ払いに絡まれる
②配布していた場所が実は私有地だった
①はよくあるレアケース。変に酔っ払いを刺激せず、その場を収めました。
②は実はまれによくあるケース。
そもそも、公道でサンプリングを行うためには【道路使用許可】と呼ばれる申請を各地域の警察署に届けなければいけません。
この使用許可が警察に認可されれば、晴れて公道でサンプリングを行うことができます。
──が、実のところ申請した場所が私有地か否か曖昧な場所は多く存在します。
特に駅前。平穏に配布していたら、突然二人組の駅員が現れ「ここ私有地なので配布をやめてください」と言われることも珍しくありません。
僕たちビックリ。駅員さんの片方もビックリ。
こうなってしまっては私達ではどうすることもできません。しかし、タダでは終わりません。しっかり、次回に繋げられるよう「それではどうすればこの場所で配布ができるのか」など、駅員さんからのヒアリングを行いました。
■結果管理
1日の全てが終われば、各地のスタッフから終了報告を受け取ります。
「終わりました」の一言ではありません。
当日の配布数やお客様の反応。通行人が多い時間帯など、次回以降の配布への参考になるような情報を吸い上げ、それらを纏めて最終的には報告書としてクライアント様へ提出しております。
■最後に
アシスト・ジャパンはイベントオペレーション会社でございます。営業コンサルティングでもなければ、セールスプロモーションを行っているような会社ではありません。むしろ、挙げさせていただいた会社様が弊社のお客様です。
ですが、もし、初めてのサンプリング施策をお考えで疑問や不安などを抱えているお客様がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
弊社には様々なサンプリング施策の実績がございますので、様々な情報を提供させていただきます。
貴社の販促物がたくさんハケますように、アシスト・ジャパンは最大限の協力を惜しみません。