イベント運営に英語力は必要?使いやすいフレーズも紹介! - アシストジャパン

イベント運営に英語力は必要?使いやすいフレーズも紹介!

イベント運営に英語力は必要?使いやすいフレーズも紹介!

イベント運営の現場で英語を使う機会が増えてきている中、
「英語力は足りてる?」
「国際的なイベントに対応できるだろうか…」
「そもそもイベント運営に英語力は必要?」
と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

特に、これまで国内イベントを中心に携わってきた方にとっては、英語でのコミュニケーションは大きな壁に感じられるかもしれません。

しかし、実はイベント運営に必要な英語力は、想像以上に身近なところから磨くことができるんです。日々の業務の中で少しずつ英語を取り入れたり、オンラインツールを活用したりすることで、着実にスキルアップできます。

そこで今回の記事では、イベント運営に本当に英語力が必要なのか、必要な場合はどの程度のレベルが求められるのかを解説します。さらに、イベント運営で使える実践的な英語フレーズや、英語力アップのための具体的な方法も紹介します。

これからグローバルなイベント運営に挑戦したい方、英語力に不安を感じているイベントプランナーの方、この記事を読めば、あなたも自信を持って英語でイベントを運営できるようになるはずです。一緒に、イベント運営の世界でグローバルに活躍するための第一歩を踏み出しましょう!

目次

イベント運営に英語力は本当に必要?

グローバル化が進む現代社会において、イベント運営における英語力の重要性が高まっています。しかし、「イベント運営に英語力は本当に必要なのか?」という疑問を抱く方も多いでしょう。
この問いに答えるには、イベントの性質や規模、参加者の構成などを総合的に考慮する必要があります。

国内イベントvs国際イベント

国内イベントと国際イベントでは、必要とされる英語力に大きな違いがあります。

国内イベントの場合、基本的に日本語でのコミュニケーションが中心となるため、高度な英語力は必ずしも必要ではありません。しかし、外国人参加者や海外からのゲストスピーカーが含まれる場合は、ある程度の英語対応が求められます。

例えば、日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan」では、海外からの来場者も多く、英語での案内や通訳サービスを提供しています。このようなイベントでは、基本的な英語でのコミュニケーション能力があれば十分対応できる場合が多いです。

一方、国際イベントでは英語が共通言語として使用されることが多く、より高度な英語力が必要となる場合があります。
例えば、「ジャパン モビリティ ショー」(旧東京モーターショー)は、2024年10月15日から18日まで幕張メッセ(千葉県)で開催されます。このイベントは、モビリティ産業を起点とした新たな事業共創を推進する「ビジネスイベント」として位置づけられており、国内外の自動車メーカーや関連企業が参加します。
このような国際的なビジネス環境では、専門用語を含む一定レベルの英語力が求められる可能性があります。ただし、イベントの具体的な使用言語については、主催者の発表を確認する必要があります。

【参考】「JAPAN MOBILITY SHOW 2024」の開催を発表|一般社団法人日本自動車工業会

求められる英語力のレベル

イベント運営に必要な英語力のレベルは、担当する役割によって異なります。ここでは、一般的な目安を紹介します。

受付スタッフ

基本的な挨拶や案内ができるレベル(TOEIC 500点程度)で、下記のような基本的なフレーズが使えれば十分です。

「Welcome to our event. May I have your name, please?」
和訳:イベントへようこそ。お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?

イベントコーディネーター

参加者とのコミュニケーションや簡単な通訳ができるレベル(TOEIC 700点程度)で、下記のようにより詳細な案内ができる能力が求められます。

「The next session will start in 15 minutes. Please make your way to Room B.」
和訳:次のセッションは15分後に始まります。B会場へお進みください。

プロジェクトマネージャー

海外クライアントとの交渉や複雑な調整ができるレベル(TOEIC 850点以上)が目安で、下記にようにトラブル対応や専門的な内容の説明ができる英語力が必要です

「We’re experiencing some technical difficulties with the live streaming. We’re working to resolve the issue and will keep you updated.」
和訳:ライブストリーミングに技術的な問題が発生しています。現在解決に取り組んでおり、状況が分かり次第お知らせいたします。


ただし、これらはあくまで目安であり、実際のイベントの内容や規模によって求められるレベルは変わってきます。例えば、技術系の国際カンファレンスでは、専門用語の理解も含めたより高度な英語力が必要となるでしょう。

重要なのは、完璧な英語力を持っていなくても、基本的なコミュニケーションスキルと熱意があれば、多くの場合対応が可能だということです。実際に、多くのイベント運営会社では、英語力よりもイベント運営のスキルや経験を重視しています。

例えば、日本で開催される「Tokyo Game Show」では、海外からの来場者も多く、2024年の開催では海外からのビジネス来場者向けのビザ申請サポートなども提供される予定です。基本的な英語でのコミュニケーション能力があれば、多くの場面で対応が可能です。イベントスタッフは、簡単な英語フレーズと身振り手振りを交えて、来場者の案内やサポートを行っています。

また、英語力が不足している場合でも、事前準備や翻訳アプリの活用、通訳者の配置など、様々な対策を講じることで円滑なイベント運営が可能です。例えば、よく使用するフレーズを事前に準備しておくことで、基本的なコミュニケーションをスムーズに行うことができます。

英語力の向上は確かに重要ですが、それ以上に大切なのは、参加者のニーズを理解し、適切なサポートを提供する能力です。言語の壁を越えて参加者に快適で有意義な体験を提供することが、イベント運営の真の目的であることを忘れないようにしましょう。


次に、イベント運営を英語で表現する際の専門用語や、実際に使用される英語フレーズについて詳しく見ていきましょう。これらの知識は、国際的なイベントでより効果的にコミュニケーションを図る上で非常に役立ちます。

イベント運営を英語で言うと?関連用語も解説

イベント運営の世界でグローバルに活躍するためには、関連する英語表現や専門用語を理解することが不可欠です。ここでは、イベント運営に関する基本的な英語表現と、よく使用される専門用語について詳しく解説していきます。

Event Managementとは

「イベント運営」を英語で表現する際、最も一般的に使用されるのが “Event Management” です。この言葉は、イベントの企画から実施、評価に至るまでの一連のプロセスをまとめて指します。

Event Managementのプロセス別の英語を見てみましょう。

  1. Event Planning(イベントの企画)
  2. Event Coordination(イベントの調整)
  3. Event Execution(イベントの実施)
  4. Event Evaluation(イベントの評価)

例えば、「私たちは国際会議のEvent Managementを担当しています」と言えば、その国際会議の企画から実施、評価までの全プロセスを担当していることを意味します。

また、Event Managementに携わる人を “Event Manager” と呼びます。日本語では「イベントプランナー」や「イベントディレクター」と呼ばれることもありますが、英語圏では “Event Manager” が一般的です。

イベント運営に関する英語の専門用語

ここではイベント運営の現場で頻繁に使用される英語の専門用語をいくつか紹介します。

1. Venue(会場)

イベントが開催される場所を指します。

例:「We need to book a venue for the conference.」
(会議の会場を予約する必要があります)

2. Attendee / Participant(参加者)

イベントに参加する人を指します。

例:「We’re expecting 500 attendees at the event.」
(イベントには500人の参加者を見込んでいます)

3. Registration(受付/登録)

参加者の登録プロセスを指します。

例:「Online registration will open next week.」
(オンライン登録は来週開始します)

4. Agenda(議事次第)

イベントのスケジュールや内容を示すものです。

例:「The agenda for the day includes three keynote speeches.」
(本日の議事次第には3つの基調講演が含まれています)

5. Keynote Speaker(基調講演者)

イベントの主要な講演者を指します。

例:「We’ve invited a renowned expert as our keynote speaker.」
(著名な専門家を基調講演者として招待しました)

6. Breakout Session(分科会)

メインイベントから分かれて行われる小規模なセッションを指します。

例:「There will be four breakout sessions in the afternoon.」
(午後には4つの分科会があります)

7. Networking(交流)

参加者同士が交流する機会を指します。

例:「We’ve scheduled a networking lunch for all attendees.」
(全参加者のためにネットワーキングランチを予定しています)

8. AV Equipment(音響・映像機器)

Audio-Visual Equipmentの略で、プロジェクターやマイクなどの機器を指します。

例:「Make sure all AV equipment is tested before the event.」
(イベント前に全ての音響・映像機器をテストしてください)

9. Catering(ケータリング)

イベントでの飲食提供サービスを指します。

例:「We need to finalize the catering menu for the gala dinner.」
(ガラディナーのケータリングメニューを最終決定する必要があります)

10. Logistics(ロジスティクス)

イベントの運営に関する実務的な側面を指します。

例:「The logistics team is responsible for transportation and setup.」
(ロジスティクスチームは輸送と設営を担当しています)


これらの用語を理解し、適切に使用することで、国際的なイベント運営の場面でより円滑なコミュニケーションが可能になります。また、これらの用語を使いこなすことで、プロフェッショナルとしての印象を与えることができるでしょう。

イベント運営の現場では、状況に応じて適切な用語を選択し、明確かつ簡潔に伝えることが重要です。例えば、
「We need to check the AV equipment in the main venue before the keynote speaker arrives.」
和訳:基調講演者が到着する前にメイン会場の音響・映像機器をチェックする必要があります。
というように、複数の専門用語を組み合わせて使用することも多いでしょう。

さらに、イベント運営に関連する英語表現をいくつか紹介します。

11. Event Coordination(イベント調整)

複数の要素を調整し、スムーズなイベント進行を確保すること。

12. Event Marketing(イベントマーケティング)

イベントを通じて商品やサービスを宣伝すること。

13. Event Sponsorship(イベントスポンサーシップ)

イベントに対する資金提供や支援。

14. Event Production(イベント制作)

イベントの企画から実施までの全過程。

15. Event Promotion(イベント宣伝)

イベントの告知や集客活動。


これらの表現を適切に使用することで、イベント運営の各側面を正確に伝えることができます。例えば、
“Our team is responsible for event coordination and production, while the marketing department handles event promotion.”
(私たちのチームはイベントの調整と制作を担当し、マーケティング部門がイベントの宣伝を担当しています。)
というように、役割分担を明確に説明することができます。

イベント運営の分野では、英語の専門用語や表現を正確に理解し、適切に使用することが重要です。次のセクションでは、実際のイベント運営で使える具体的な英語フレーズを紹介します。これらのフレーズを活用することで、様々な場面での対応に活かせることでしょう。

イベント運営で使える!実践的英語フレーズ集

イベント運営の現場で英語を使用する際、状況に応じた適切なフレーズを知っておくことは非常に重要です。ここでは、イベント運営の各シーンで使える実践的な英語フレーズを紹介します。これらのフレーズを覚えておくことで、スムーズなコミュニケーションが可能になり、参加者に快適な体験を提供することができるでしょう。

受付での使いやすいフレーズ

受付は参加者が最初に接する場所であり、イベントの印象を左右する重要なポイントです。ここでは、受付で使える基本的なフレーズを紹介します。イベント名は仮で「アシストジャパン」としています。

1. 挨拶と歓迎

  •  “Welcome to Assist-japan How may I assist you today?”
    (アシストジャパンへようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか?)
  • “Good morning/afternoon. Are you here for the Assist-japan?”
    (おはようございます/こんにちは。アシストジャパンにご参加ですか?)

2. 登録確認

  • “May I have your name, please?”
    (お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?)
  •  “Could you show me your registration confirmation, please?”
    (登録確認書をご提示いただけますか?)

3. 案内

  • “Here’s your name badge and event program. The opening session will start in Room A at 10:00 AM.”
    (こちらが名札とイベントプログラムです。開会式は10時からA会場で始まります)
  • “The exhibition area is straight ahead, past the reception desk.”
    (展示エリアは受付を過ぎてまっすぐです)

4. 問題対応

  • “I’m sorry, but I can’t find your registration. Let me double-check for you.”
    (申し訳ありませんが、登録が見つかりません。もう一度確認させてください)
  • “If you haven’t registered yet, we can process your on-site registration here.”
    (まだ登録されていない場合は、こちらで当日登録を承ります)

案内・誘導時の便利な表現

イベント会場内での案内や誘導は、参加者の満足度に直結する重要な業務です。以下のフレーズを参考に、スムーズな案内を心がけましょう。

1. 方向案内

  • “The conference room is on the second floor. Please take the elevator to your right.”
    (会議室は2階にあります。右側のエレベーターをご利用ください)
  • “The networking area is located just outside the main hall.”
    (交流エリアはメインホールのすぐ外にあります)

2. 時間案内

  • “The next session will begin in 15 minutes. Please make your way to Room B.”
    (次のセッションは15分後に始まります。B会場へお進みください)
  • “We’ll have a 30-minute break after this presentation.”
    (このプレゼンテーションの後、30分の休憩があります)

3. サービス案内

  • “Free Wi-Fi is available throughout the venue. The password is [123456].”
    (会場内で無料Wi-Fiをご利用いただけます。パスワードは[123456]です)
  • “Refreshments are served in the lobby during the breaks.”
    (休憩時間中、ロビーで軽食をご用意しています)

4. 緊急時の案内

  • “In case of emergency, please follow the staff’s instructions.”
    (緊急時はスタッフの指示に従ってください)
  • “The nearest emergency exit is located next to the stage.”
    (最寄りの非常口はステージ横にあります)

トラブル対応で使えるフレーズ

イベント運営中に予期せぬトラブルが発生することもあります。そんな時に使える英語フレーズを知っておくと、冷静に対応できるでしょう。

1. 技術的トラブル

  • “We’re experiencing some technical difficulties. Please bear with us for a moment.”
    (技術的な問題が発生しています。しばらくお待ちください)
  • “I’ll call our IT support team right away to resolve this issue.”
    (すぐにITサポートチームを呼んでこの問題を解決します)

2. スケジュール変更

  • “Due to unforeseen circumstances, there has been a slight change in the schedule.”
    (予期せぬ事情により、スケジュールに若干の変更がありました)
  • “The session has been moved to Room B.”
    (セッションはB会場に変更になりました)

3. 苦情対応

  • “I apologize for the inconvenience. Let me see what I can do to help.”
    (ご不便をおかけして申し訳ありません。どのようにお手伝いできるか確認させてください)
  • “Thank you for bringing this to our attention. We’ll address this issue immediately.”
    (ご指摘ありがとうございます。すぐにこの問題に対処いたします)

4. 言語サポート

  • “Would you like me to find an interpreter to assist you?”
    (通訳をお呼びしましょうか?)
  • “We have information available in multiple languages. Which language would you prefer?”
    (複数の言語で情報をご用意しています。どの言語をご希望ですか?)


これらのフレーズを状況に応じて適切に使用することで、スムーズなイベント運営が可能になります。また、これらのフレーズを基本として、イベントの内容や参加者のニーズに合わせてアレンジして応用しましょう。

例えば、国際会議での受付では、
“Welcome to the International Conference on SDGs. May I see your registration confirmation, please?”
(SDGsに関する国際会議へようこそ。登録確認書をご提示いただけますか?)
というように、イベントの性質に合わせたフレーズを使用するとよいでしょう。

また、展示会などでは、
“The exhibitor’s booth you’re looking for is in Hall C, row 5. Would you like me to show you the way?”
(お探しの出展者のブースはCホールの5列目にあります。ご案内しましょうか?)
といった具体的な案内が役立ちます。

トラブル対応の際は、常に冷静さを保ち、解決策を提示することが重要です。例えば、
“I understand this is frustrating. Let me check with our technical team and get back to you in 10 minutes with an update.”
(お困りの気持ちはよくわかります。技術チームに確認し、10分以内に状況をお知らせします)
というように、具体的な行動と時間を示すことで、参加者に安心感を与えることができます。

これらのフレーズを使いこなすことで、イベント運営の質が向上し、参加者の満足度も高まります。

基本的なフレーズを理解した方は、弊社アシスト・ジャパンの英語ページも是非見てみてください。このページの内容をほぼ全て理解できるようになる、というのを一つの指標にしても良いかもしれません。

次のセクションでは、英語でのイベント運営を成功させるためのコツについて詳しく見ていきましょう。言語スキルだけでなく、文化的な理解や効果的なコミュニケーション戦略も重要です。

英語でのイベント運営成功のコツ

国際的なイベントを成功させるには、単に英語を話せるだけでなく、様々な要素を考慮する必要があります。ここでは、英語でのイベント運営を成功に導くための重要なコツを紹介します。これらのポイントを押さえて、言語の壁を越えたイベント運営を成功させましょう。

事前準備のコツ

1. 綿密な計画

英語でのイベント運営では、通常以上に細かな計画が必要です。英語と日本語の両方でスケジュール、タイムライン、チェックリストを作成しましょう。その際、例えば以下のような英語フレーズを使用できるかもしれません。

“Let’s create a bilingual timeline for the event.”
(イベントのバイリンガルタイムラインを作成しましょう)

“We need to prepare a detailed checklist in both English and Japanese.”
(英語と日本語の両方で詳細なチェックリストを準備する必要があります)

2. スタッフのトレーニング

英語でのコミュニケーションに不安のあるスタッフには、事前に十分なトレーニングを行いましょう。基本的なフレーズや想定される質問への対応を練習することで、自信を持って対応できるようになります。

3. 多言語資料の準備

参加者の多様性を考慮し、主要な資料は英語と日本語の両方で用意しましょう。必要に応じて、他の言語も検討します。その際、下記のような英語が会話中に出てくるかもしれません。

“We should prepare all key materials in both English and Japanese.”
(主要な資料はすべて英語と日本語の両方で準備すべきです)

“Consider having multilingual signage throughout the venue.”
(会場全体に多言語の案内表示を設置することを検討してください)

4. 技術的な準備

通訳機器や多言語対応の音響設備など、必要な技術的サポートを事前に確認し、テストしておきましょう。確認時に、下記のような英語が使えるかもしれません。

“Let’s test the simultaneous interpretation equipment before the event.”
(イベント前に同時通訳機器をテストしましょう)

“Ensure we have multilingual support for our audio-visual systems.”
(音響映像システムに多言語サポートがあることを確認してください)

異文化理解とコミュニケーションのコツ

1. 文化的な誤解を生まないようにする

異なる文化背景を持つ参加者に配慮し、文化的な誤解を避けるよう心がけましょう。例えば、日本特有の習慣や表現を使用する際は、簡単な説明を添えるとよいでしょう。一例を紹介します。

日本人イベント主催者: “We’ll be having a ‘nomikai’ after the conference. It’s a social gathering where colleagues drink together.”
(会議の後に『飲み会』があります。同僚と一緒にお酒を飲む社交の場です。)

外国人参加者: “Oh, that sounds interesting. Is it mandatory to attend?”
(おもしろそうですね。参加は必須ですか?)

日本人イベント主催者: “While it’s not officially mandatory, in Japanese culture, these gatherings are considered important for building relationships. We call it ‘nomunication’ – a mix of ‘nomu’ (to drink) and ‘communication’. It’s a chance to talk more casually with colleagues and superiors.”
(公式には必須ではありませんが、日本の文化では、これらの集まりは人間関係を築く上で重要だとされています。私たちはこれを『飲ミュニケーション』と呼びます。これは『飲む』と『コミュニケーション』を組み合わせた言葉です。同僚や上司とよりカジュアルに話す機会になるんですよ。)

外国人参加者: “I see. Is it okay if I don’t drink alcohol?”
(なるほど。お酒を飲まなくても大丈夫ですか?)

日本人イベント主催者: “Absolutely! You can order non-alcoholic drinks. The main point is participating and socializing, not the drinking itself.”
(もちろんです!ノンアルコール飲料を注文することもできます。大切なのは参加して交流することであって、飲酒自体ではありません。)

2. 明確で簡潔なコミュニケーション

英語でのコミュニケーションでは、明確さと簡潔さが重要です。複雑な表現や専門用語は避け、誰もが理解しやすい表現を心がけましょう。一例を紹介します。

イベントマネージャー: “We need to ensure proper crowd flow management during the event.”
(イベント中は適切な群衆流動管理を確保する必要があります。)

ボランティア: “I’m sorry, but I’m not sure what that means. Could you explain it more simply?”
(すみません、それがどういう意味か分かりません。もう少し簡単に説明していただけますか?)

イベントマネージャー: “Of course, I apologize for using jargon. What I mean is that we need to make sure people can move around easily and safely. This includes..
1.Guiding attendees to avoid crowded areas
2.Ensuring clear paths to exits
3.Managing queues for popular attractions
Does that make more sense?”
(もちろんです。専門用語を使ってしまって申し訳ありません。つまり、人々が簡単に、そして安全に移動できるようにする必要があるということです。具体的には、1.混雑している場所を避けるよう参加者を誘導すること、2.出口への経路を明確にすること、3.人気のアトラクションの列を管理することです。これで分かりやすくなりましたか?)

ボランティア: “Yes, that’s much clearer. So, we’re basically helping people move around without getting stuck in crowds or lost?”
(はい、とても分かりやすくなりました。つまり、基本的に人々が混雑に巻き込まれたり迷子になったりせずに移動できるよう手伝うということですね?)

イベントマネージャー: “Exactly! You’ve got it. We want everyone to have a smooth and safe experience.”
(その通りです!よく理解できていますね。私たちは全ての人がスムーズで安全な体験をできるようにしたいのです。)

3. ジェスチャーなどの活用

言葉だけでなく、ジェスチャーや表情、視覚的な補助を活用しましょう。

4. フィードバックの収集

参加者からのフィードバックを積極的に求め、理解度を確認しましょう。また、スタッフ間でも定期的に情報共有を行い、問題点や改善点を迅速に把握することが重要です。

これらのコツを実践することで、英語でのイベント運営をより円滑に進めることができます。言語の違いを越えて、参加者全員が快適に過ごせるイベントを目指しましょう。

実際の事例として、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が発行した「Tokyo 2020 アクセシビリティ・ガイドライン」では、アクセシビリティの一環として多言語対応の重要性が言及されています。このガイドラインでは、様々な障害を持つ人々や多様な参加者のニーズに対応するため、情報提供の方法や環境整備について詳細な指針が示されています。これには、視覚や聴覚に障害のある人々への配慮も含まれており、多様な形式での情報提供が推奨されています。このガイドラインは、大規模な国際イベントにおけるアクセシビリティと多様性への配慮の重要性を示す好例といえるでしょう。

(参考)Tokyo 2020 アクセシビリティ・ガイドライン|東京オリンピック・パラリンピック調整部

次のセクションでは、イベント運営者が自身の英語力を向上させるための具体的な方法について解説します。日々の業務の中で英語力を磨くコツや、効果的な学習ツールの活用法など、実践的なアプローチを紹介していきます。

イベント運営者の英語力アップ法

イベント運営の世界でグローバルに活躍するためには、英語力の向上が必要です。ここでは、イベント運営者が効果的に英語力を高めるための具体的な方法を紹介します。日々の業務の中で英語力を磨くコツや、効果的な学習ツールの活用法など、実践的なアプローチを見ていきましょう。

オンライン学習ツールの活用

1. 英語学習アプリ

スマートフォンやタブレットで利用できる英語学習アプリは、隙間時間を活用して学習するのに最適です。ビジネス英語やより一般的な表現を学べるアプリを選ぶことで、イベント運営にも応用できる語彙力を身につけることができるでしょう。

例えば「Duolingo」、「Memrise」などのアプリは、幅広い英語表現を学ぶのに役立ちます。特に、ゲーム感覚で楽しく学べる機能を備えているため、継続しやすいのが特徴です。

2. オンライン英会話

定期的にオンライン英会話のレッスンを受けることで、実践的な会話力を磨くことができます。ビジネス英語のレッスンを選択し、イベント運営に関連する内容を講師に依頼するのがポイントです。

例えば、「DMM英会話」や「レアジョブ」などのサービスでは、ビジネス英語のレッスンを選択できます。これらのレッスンでは一般的なビジネスシーンのロールプレイが行われることが多く、現場で使える英語力を身につけられる可能性が高まります。

3. ポッドキャストの活用

イベント運営や英語学習に関するポッドキャストを聴くことで、リスニング力を向上させながら、業界の最新トレンドも学べます。通勤時間や家事の合間など、耳だけで学習できるのが利点です。

●おすすめのポッドキャスト

Business English Pod
ビジネスシーンで使える英語表現を学べます。このポッドキャストでは、会議、プレゼンテーション、電話での会話など、様々なビジネスシーンに特化した英語レッスンがあります。

一般的なビジネス英語のポッドキャストを活用することで、イベント運営にも応用可能な英語スキルを身につけることができます。また、イベント業界のニュースや情報を扱う英語のポッドキャストを探すことも、業界の最新トレンドを学ぶ良い方法となるでしょう。

より実践的な英語研修プログラム

1. イベント運営特化型の英語研修

イベント運営に特化した英語研修プログラムに参加することで、業界特有の表現や対応スキルを効率的に学ぶことができます。

例えば、MPI(Meeting Professionals International)が提供する “Certificate in Meeting Management (CMM)” プログラムでは、イベント運営のプロフェッショナルに必要なビジネスマネジメントとリーダーシップスキルを含む総合的な研修を受けられます。ただし、このプログラムは主に英語で行われ、現在のところ日本での開催は確認されていません。

2. 英語でのイベント参加

英語で行われるイベントや国際会議に参加者として出席することで、実際の現場の雰囲気や使用される英語表現を学ぶことができます。

例えば、日本で開催される「国際MICEエキスポ(IME)」のような国際的なイベント業界の展示会に参加することで、最新のトレンドを学びながら、英語でのネットワーキングスキルも磨くことができます。IMEは日本で唯一のMICE(Meeting, Incentive Travel, Convention, Exhibition/Event)専門見本市であり、国内外の出展者や来場者が参加するため、英語を使用する機会も多くあります。

3. 英語でのボランティア活動

国際的な運営要素を含むイベントやプログラムでボランティアとして参加することで、実践的な英語使用の機会を得られます。同時に、イベント運営の裏側も学べる貴重な経験となります。

例えば、国内でできる国際ボランティアNICEでは、世界の仲間や地域住民と共に活動し、英語でのコミュニケーション機会が得られます。

また、「activo」というボランティア募集サイトでは、オンラインで参加可能なプログラムもあり、自宅から国際的な活動に参加できます。

これらのイベントやプログラムに参加することで、多様な文化背景を持つ人々とコミュニケーションを取る機会が得られ、英語力の向上とイベント運営のスキルを同時に磨くことができます。

これらの方法を組み合わせて実践することで、イベント運営者としての英語力を効果的に向上させることができます。重要なのは、継続的に学習し、実践の機会を積極的に求めることです。英語力の向上は、国際的なイベント運営の場面でより多くの機会を開くだけでなく、キャリアの幅も広げてくれるでしょう。


次のセクションでは、これまで学んだ内容を総括し、イベント運営における英語使用の重要性と、実践的なアプローチの効果について振り返ります。簡単なフレーズから始めて、徐々にスキルを向上させていく方法について、最後のアドバイスをお伝えします。

まとめ|簡単なフレーズを覚えて実際に使おう

イベント運営における英語力の重要性と、その向上方法について詳しく見てきました。ここで、本記事の主要なポイントを振り返りましょう。

  1. 英語力の必要性: 国際イベントでは高度な英語力が求められますが、国内イベントでも基本的な英語対応ができると有利です。
  2. イベント運営の英語表現: “Event Management” をはじめ、業界特有の用語を理解することが重要です。
  3. 実践的な英語フレーズ:受付、案内、トラブル対応など、場面に応じた英語フレーズを覚えておくと便利です。
  4. 英語でのイベント運営のコツ:事前準備と異文化理解が成功の鍵となります。
  5. 英語力アップの方法:オンライン学習ツールの活用や、実践的な研修プログラムへの参加がおすすめです。

これらの知識を踏まえ、まずは簡単な英語フレーズから始めてみましょう。例えば、「Welcome to our event.(イベントへようこそ)」「Please let me know if you need any assistance.(何かお手伝いが必要でしたらお知らせください)」といった基本的なフレーズを日常的に使うことから始めるのがおすすめです。

また、国内で開催される国際的なイベントやボランティア活動に参加することで、実践的な経験を積むことができます。
英語力の向上は一朝一夕には達成できませんが、継続的な学習と実践を通じて、着実にスキルアップすることができます。イベント運営の現場で使える英語力を身につけることで、キャリアの幅が広がり、より多くの機会を掴むことができるでしょう。

最後に、重要なポイントとして完璧を目指すのではなく、まずは積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切です。簡単なフレーズから始めて、徐々にレパートリーを増やしていきましょう。イベント運営の世界で、英語を武器にあなたがさらなる成長を遂げられることを願っています。

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