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マチネ

読み方
マチネ

マチネとは

マチネとは、演劇やコンサートなどの公演が午後に行われることを指すフランス語です

本来、マチネは「朝」を意味するフランス語の「matin」に由来し、古くは午前中に行われる公演を指していました。しかし、現代では午後早い時間帯、特に14時から15時頃に開始される公演が多く、広義的に午後の公演と認識されています。

イベント運営業界においては、マチネは重要な要素の一つであり、その特性や運用方法には様々な工夫が求められます。
特に、観客の層や参加者の生活環境を考慮した時間設定が必要です。このような公演時間の特性を理解することで、イベントの集客や体験向上に繋がるため、非常に重要な用語となっています。

例えば、ファミリー層や高齢者をターゲットにしたイベントでは、夜間よりも日中の方が参加しやすいため、マチネ公演が適しています。逆に、仕事帰りの社会人をターゲットにしたイベントでは、夜間の公演が主流となります。このように、ターゲット層やイベントの内容に応じて、公演時間を選定することが求められます。

会話内における用語の使い方

イベント運営業界における具体的な会話例を紹介します。

企画会議での会話例

企画担当者A:「今回のコンサート、公演時間をどうしましょうか?」
企画担当者B:「ターゲットがファミリー層なので、マチネ公演にしましょう。14時開始が理想ですね。」

スタッフミーティングでの会話例

スタッフリーダー:「明日のマチネ公演の準備は進んでいますか?」
スタッフメンバー:「はい、14時開始なので10時には会場入りして準備を始めます。」

会場案内での会話例

観客:「今日の公演は何時から始まりますか?」
案内係:「本日の公演はマチネで、14時から開始となります。」

このように、「マチネ」という用語は、公演時間の選定や内部コミュニケーション、参加者への案内など、様々な場面で使用されます。公演時間を的確に伝えるためには、用語の意味を理解し、適切に使用することが大切です。

マチネ公演のメリット

マチネ公演には具体的なメリットがあります。

ターゲット層の拡大

昼間に行われるマチネ公演は、高齢者や子供連れの家族、学校のグループなど、夜間では参加しにくい層に対して大きなアピールポイントとなります。

これにより、新しい観客層の開拓が可能となり、多様な参加者を引き寄せることができます。

イベントの疲労軽減

夜間の公演に比べ、午後の公演は公演終了後の時間がまだ日中にあるため、観客も帰宅して余裕をもってリラックスする時間が持てます。

加えて、昼間の公演は演者やスタッフの疲労も軽減できるため、次の日のパフォーマンスを維持しやすくなります。

回転率の向上

同じイベントでも、昼と夜の二部構成にすることで、一日のうちに複数回の公演が可能となります。これにより、一日当たりの収益を増やすことができ、効率的な運営が実現します。

マチネ公演のデメリットと対策

一方で、マチネ公演にはデメリットも存在します。

昼間の集客の難しさ

特に平日の昼間は、働いている人々が参加しにくいため、集客が難しいという問題があります。このため、平日のマチネ公演は休日や祝日と比べて観客数が少なくなる傾向があります。

対策としては、割引チケットや特別なプロモーションを行うことで、平日でも集客を増やす工夫が必要です。

昼間の照明や音響の調整

昼間の公演では、自然光が入ることで照明の効果が薄れる場合があります。

この問題を避けるためには、会場の遮光設備や照明デザインの工夫が求められます。また、昼間の静寂さを利用した音響設定が必要です。これにより、昼間でも臨場感ある演出が可能となります。

イベント疲労の分散

1日に複数回の公演を行う場合、スタッフや演者の負担が増えるため、その調整とケアが重要です。スケジュール管理や休憩時間を確保することで、疲労の軽減とパフォーマンスの維持が可能となります。

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