大人のサウナの楽しみ方 - アシスト・ジャパン社員ブログ

secret base〜仕事のフリをするところ〜

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 子どもの頃好きだったもの。苦手になったもの。大体お酒の話

 甘味を凝縮した知育菓子。バスの最後列の席。甘えび……。

 子どものころは好きや得意だったのに、大人になると苦手になるものは多いようで、あまり思い出せません。たぶん、無意識のうちに日々の生活から遠ざけているからでしょう。自分で自分の生活を定めていると、わざわざ苦手なものを手に取るようなことをしませんし、避け方だって身につけます。

 最近でも燻製盛り合わせ「いぶりがっこ抜き」を注文して「お値段変わらずで、ただただ、いぶりがっこが入ってない盛り合わせになりますが……」という店員の言葉に笑顔で頷けました。

 量より質で満足ができる身体になってきた証拠です。老いたとも言うかもしれません。

 対して、年齢を重ねることで好きになれたものは数多く思い出せます。苦手になったものとは逆の理由。生活中の選択肢に入り込むようになったおかげで、深い付き合いをしているからです。

 誰もが1つや2つ、そんなものがあるかと思いますし、その最たる例がビールではないでしょうか。

 かくいう私も子供の頃二十歳になりたての頃はビールが苦手でした。独特な苦み、香り。こんなものを飲まなくたって、チューハイかハイボールで十分。最初の一杯なんて、レモンチューハイに勝るものなし。

 そう思っていた時期が私にもありました。

 やっぱり、ビールは美味しい。何がきっかけで飲めるようになったか。正直なところ、覚えてはいません。劇的な出来事に出会ったわけではないことだけは確かです。社会人になって、最初の一杯のビールに付き合ううちに嗜好が塗り替わっていたのかもしれません。

 2杯目、3杯目と続けてビールを注文していることに気が付いたとき、味覚が大人になっていることを自覚したのです。

昔から好きだったものの話 だいたいサウナの話

 さて、子ども⇒大人。大人⇒子どもで変化する好みの話をここまでしてきましたが、変わらぬものももちろんあります。

 私にとってのそれはサウナです。耐えられる時間に変化はあれど、幼いころからあの熱くて、湿気がすごい部屋でじっと耐え忍ぶ行為を好んで臨んできました。

 当時は“ととのう”なんて言葉が流行る前です。“サ道”の連載前でしたから、登場すらしていなかったかもしれません。ただただ、熱に耐えて、水風呂や外気で身体が冷える瞬間を感覚的に楽しんでいただけです。

 今でも、サウナは好きです。ただ、大人になったおかげで好みは変化し、楽しみ方が変わった──正確には加わりました。

 そうです。サウナ上がりのビールです。血行が良くなった身体に流しこむ、キンキンに冷えた喉越し豊かな生ビール。これに勝るものはありません。(キンキンに冷えたやつ!)

 そもそも、最近の意識高い系サウナブームを私は好いていません。

 サウナに入ると生産性が上がる……? もっと素直に受け止めるべきです。

 セロトニンが分泌されて気持ちよくなれるうえ、血行も良くなり睡眠の質があがり、さらには他者と隔絶(通信機器を持ち込めない)できるから集中して考え事ができる。だいたいこの3つの現象のおかげで生産性があがってるだけです。サウナ以外でも上がります。運動すればいいのです。でも、ワークアウトだとかかっこつけてジムに行く大人も好きじゃないです。

 サウナをもっと素直に受け止めましょう。

 熱い空間にこもった後、一気に身体を冷やすことが気持ちよいのだと。

 さらにあったまった身体に冷たい飲み物を流しこむ瞬間が最高なのだと。

 だいたい、SNSで「今日のサ道も終了! よし、頑張るぞ!」なんて報告している世のビジネスマンの大半が裏でお酒飲んでるはずですし。

 私がよくいくサウナのある温泉施設の休憩所にも生ビール片手にオンライン会議している──上半身はワイシャツ。下半身は館内着の──ビジネスマン。常に3人ぐらいいますよ?

縄文の湯

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